人民元切り上げとドル・円相場。 - 2010.06.20 Sun
今日は人民元について少し書いてみます。
19日に中国人民銀行が「人民元相場の弾力性を高める」との方針を発表しました。 中国は08年度から為替市場で人民元売りドル買い介入を行なっていて、事実上のドルペッグ制となっていました。
ただ、中国の輸出増は拡大し、最大輸入国である米国からは貿易不均衡との批判が高まっていました。 米国議会からは人民元是正との度重なる意見も出ていて、レビン米下院歳入委員長などは先日「人民元に関する米国と国際社会の我慢は限界」「中国が行動せず、米国も動かないなら、議会が迅速に対応していく」と圧力を強めていました。
中国の5月貿易収支は195億3300万ドルの黒字で、前月の16億8100万ドルから大幅増となっています。 26日にはG20サミットが開かれるので、中国は自国に対する矛先をかわす意味もこめて、今回の人民元改正の発表を行なった模様です。
さて問題は、為替市場にどの程度影響があるかどうかです。 前回人民元切り上げを行なった05年は人民元高に釣られて円も高く(円高)になりました。 なので、今回もまずは円高に釣られるのではないかと思います。
ただ、05年もそれほど円高圧力は続きませんでしたし、今回の人民元切り上げは小幅に再開されるとの見方が多いので、円高は短期間に終わるのではないかという気がしています。
ドル・円も一時90円を割る場面もあるかと思いますが、ショートカバーによる反発も出るかと思い、それほどの影響は今のところでないのではないかと思います。
ただ、ショートカバーに厚みがなければ、テクニカル的にも下げの形になるので、急落の可能性が大きくなります。 80円台前半への下げも十分ありえるので、週明けの動きには注意しておいて下さい。
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中国の5月貿易収支は195億3300万ドルの黒字で、前月の16億8100万ドルから大幅増となっています。 26日にはG20サミットが開かれるので、中国は自国に対する矛先をかわす意味もこめて、今回の人民元改正の発表を行なった模様です。
さて問題は、為替市場にどの程度影響があるかどうかです。 前回人民元切り上げを行なった05年は人民元高に釣られて円も高く(円高)になりました。 なので、今回もまずは円高に釣られるのではないかと思います。
ただ、05年もそれほど円高圧力は続きませんでしたし、今回の人民元切り上げは小幅に再開されるとの見方が多いので、円高は短期間に終わるのではないかという気がしています。
ドル・円も一時90円を割る場面もあるかと思いますが、ショートカバーによる反発も出るかと思い、それほどの影響は今のところでないのではないかと思います。
ただ、ショートカバーに厚みがなければ、テクニカル的にも下げの形になるので、急落の可能性が大きくなります。 80円台前半への下げも十分ありえるので、週明けの動きには注意しておいて下さい。
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